パリからブダペストへ引っ越した私の変化【仕事編】

2018年6月末にフランス・パリからハンガリー・ブダペストに引っ越し、今日で約3カ月が経ちました。

未だにビザは受け取れていませんが(仮ビザ滞在)、このビザが受け取れない不安定な3カ月で、仕事内容や仕事への考え方が大きく変わったので、ブログにまとめてみようかな~と思います。

仕事面の失敗もありましたが、【パリからブダペストに引っ越す】という出来事で「自分ってこんなに変わるんだな!」と思う部分もあったので、

  • ヨーロッパに住みたいけど、仕事はどうしようかな
  • フリーランスとして仕事をしながら、海外に滞在したい
  • ワーホリを利用して色んな所に住みたい
  • パリとブダペストの違いを知りたい

という方に、ぜひ読んでほしいな~と思います!

 

パリでの仕事

フランス・パリは、私の【海外に住みたい!】を叶えた初めての都市でした。

パリは旅行で行ったこともあったので、街の感じも分かるし、日本人も多いから生活は何とかなるだろうと、仕事に関してはノープランでフランスに向かいました。そこで始めた仕事の数々を、順に紹介します。

 

①ファッションバイヤー

近年成長しているBUYMAという個人間を繋ぐプラットフォームで自分のショップを持ち、日本の方にブランド品の販売を行っています。

Louis VuittonやCHANEL、Christian Louboutinなど、主にパリ発祥のブランドを扱っています。

仕事内容は、パリのブランド街を歩き回り、最新作をキャッチしたりデザイナー変更の情報を仕入れたりしながら、定員さんとの関係を築き上げながら日本の方々へ商品を紹介し、気に行ってくれたお客さんが居たら商品を買って、フランスから日本に送るのです。

日本に居た頃はブランド物なんて1ミリも興味が無かったので、【自分の好き】とは全く異なる分野ですが、結果的に月数万~十数万を売り上げる時期もあり、私のフリーランス生活を大きく支えてくれる立派な仕事に育て上げることが出来ました。

 

②観光ガイド

パリに観光に来た日本の方々に対して、個人で現地観光ガイドを行っていました。

世界的観光地であるパリには、毎年多くの日本人の方が観光に訪れます。それは、フリーランスとして現地に居る私にとっても大きなメリットとなり、現地のツアー手配や観光地の紹介などを行っていました。

実際にお客さんとパリを回ることで、自分では気付かなかった新たな発見もあったり、お客さんの好みに合わせたオリジナルツアーを組むことで、パリをより深く知るきっかけにもなりました。

その他にも、私が好きな【馬】を仕事にするために、フランスの競馬場や馬イベントを回ったりもしました。

すぐにはお仕事にならなくても、のちのち情報を集めて【好きを仕事に】できるように小さい積み重ねをしています。パリは世界規模でのイベントが多数開催されるので、馬の点から見ても魅力的です。

 

③翻訳

オンラインショップ向けの翻訳業務を行っていました。

お客さんから商品情報や発送情報などの問い合わせが来た際に、随時、英語→日本語、日本語→英語、に翻訳する業務です。オンライン業務のため、どの国に居ても出来るのですが、この案件はクライアントさん側の業務縮小という事情により現在は終了しています。

金額こそ大きくありませんでしたが、毎月固定でお給料をいただいた初めてのお仕事だったので、「こういう業務を複数持つって良いな」と【収入源を分散するメリット】を自分自身の感覚で感じることをできたお仕事でした。

 

④ファッションバイヤーのお手伝い

①のように自分でBUYMAにショップを持つ傍ら、日本国内でBUYMAショップを運営している方の現地買付&発送業務も行っていました。

これは、利益率に関わらず毎回3000円くらいの固定報酬で買付&発送を行う業務なのですが、自分のショップでの受注が安定しない中「お給料を頂きながらショップに行くことが出来る」と言う、私にとっては素敵なお仕事でした。

ショップに行く回数が増えれば増えるほど定員さんとの関係も築きやすいですし、最新情報もキャッチしやすくなりますからね!

 

パリからブダペストに引っ越して、つまずいたこと。

引っ越して一番困ったのは、仕事でした。

「引っ越すんだから、そんなの当たり前でしょ!」と思う方もいるかもしれませんが、【海外フリーランス】というとても大きなくくりの中で、必死に自分で稼げる手段を探してきた身として、引っ越すまでそこに気付きませんでした。

今考えれば、海外フリーランスの中には、1つの国にずっと定住するスタイルの方もいれば、色んな国を渡り歩くスタイルの方もいます。こういう方々は、それぞれが自分の生活スタイルに合った仕事を見つけて、自分の状況をより活かせる分野で活躍されています。

ですが、何の仕事も決めずに日本を飛び出た私は【私にできそうな事を片っ端からやる】ことで精一杯で、そんなことを考える余裕もありませんでした。

そして、その差に気付いたのが今回の引っ越し。

パリでやっていたお仕事4つ(①ファッションバイヤー②現地ガイド③翻訳④ファッションバイヤーの手伝い)のうち、現地在住の強みを生かした仕事は①②④の3つ。つまり、4分の3の仕事が【引っ越す】という物理的な移動だけで失われてしまうのです。

これに気付いた私は、引っ越して3カ月たくさん考えて【国を移動しながらでも生活できるように】仕事内容をガラッと変えてみました。

 

ブダペストでのお仕事

①ファッションバイヤー

先ほど4分の3の仕事がなくなる!と嘆いていましたが、実際は少しばかり対策をしていました。

私がパリに居なくてもファッションバイヤーの業務が回るよう、現地で買付&発送をしてくれるパートナーさんを応募・面接・採用し、体制を整えたのです。

そこまでは良かったのですが、パリを離れて、資金面につまづきました。

今までは自分のクレジットカードで買付していたのですが、パリを離れてそれが出来なくなった今、現地パートナーさんに「今から○○万円送金しますので、このお金でこの商品を購入してください」と事前にお金を送金する必要があります。お恥ずかしながら、その事前送金用の資金が十分ではなく、「上がる利益も上げれない!」といった状況です。

日本に帰るタイミングで融資を受けることも考えていますが、それはまだ未定。

1年のパリ生活で稼げる方法を1つ取得したものの、”自分が現地にいる” もしくは ”資金がある” の条件がそろっていないと私には難しく、あくまで【ヨーロッパのある程度大きな都市に住んでいれば再現可能な稼ぎ方】ということで落ち着きそうです。

とはいえ、このお仕事に協力してくれている人もたくさんいるので、自分のできる範囲内で継続はさせますよ!!

 

②プログラミング

①を踏まえ、今後フリーランスとして生きていくためにどんな稼ぎ方をしよう?と考えた結果、プログラミングを知りました。

少し前の私なら気にも留めなかった分野ですが、主な収入源だったファッションバイヤーという道の先行きが不透明になり、海外フリーランスの中でも【場所を問わない仕事は何か】を考え、ここに辿り着きました。

7~8月はファッションバイヤーの資金繰りでたくさん悩み考えましたが、「自分ではどうにもならない資金繰りに悩むくらいなら、資金を増やせる手段を増やそう」と今は新たな収入源を模索しています。

最近学び始めたばかりですが、既に稼ぐ気満々なので【未経験がプログラミングで稼ぐまでの過程】をかなり細かく記録していこー!と思っています。ちなみにプログラミングは、11月の一時帰国までにある程度仕上げて、日本に居る時にたくさん営業できればと思っています。

 

③翻訳

翻訳は海外フリーランスとして相性の良い業務だと思っているので、ブダペストでも続けていきます。

また、旅館で仲居として働いた経験があることから、宿泊施設の外国人向けサービスのアウトソーシングも素敵かな、と思っています。

特に、老舗旅館や小規模経営の宿泊業は英語を話せるスタッフがいる事は珍しく、文化の違いやマナーを説明できないがために(説明すれば分かってくれるかもしれないのに)、外国からのお客さんや同じタイミングで宿泊した日本のお客さんの【小さな不満】を生んでしまうこともあります。

だからと言って、訪日外国人が増える今、外国人の受け入れを拒否してしまえば大きな利益を逃してしまう事にもなります。そこで、宿泊業の事情を知る私が、外国人向けスタッフとして施設案内作成や予約番、トラブル時の対応などを出来ればいいなと思っています。

これも、帰国時までに案内を作って、地元福岡や関東辺りで営業をしようかな~と思っています。

 

④場所を活用したビジネス

全くもって突飛なアイデアですが、パリからブダペストに引っ越して、部屋が5~6倍広くなりました。

パリではすっごく小さなアパートで暮らしていたうえに、荷物が少ない私にとって、この部屋は本当に広すぎるくらいで、スペースが有り余っています!!(この写真はキッチンスペースで、この他にもまだ2つも部屋があります!)

せっかくならこのスペースを有効利用できないかな~という考えのもと、色々と策を練っています。

現段階では①旅行者の荷物預かり、②ペットシッター(パリで経験済み、元動物園飼育員)、③ベビーシッター&こどもの一時預かり(教員免許所持、子どもや動物と友達になるのは得意)、④商品などの在庫を抱える人へ収納場所提供、⑤洗濯代行、なんかがアイデアにあります。あとは、ベランダもあるし野菜作ってみても良いかな~とか(笑)

ブダペストには、パリのようにオンライン上の日本人コミュニティーもないので(たぶん)、集客をどうするの?て感じですが、ビザが決まったらサービス内容をブログに書こうと思います。

 

おわりに

国を変えた事で、仕事にどう影響するのか?

引っ越すまでは想像していなかった事がたくさんありました。

大きな収入源が傾きかけた時は正直かなり焦りましたが、私は今の生活が大好きなので、継続できるように「どう生き抜くか?」をたくさん考えて、自分なりの答えを信じて進んでいこうと思います。

ではでは、頑張ってプログラミングで稼ぐよー!!!

2件のコメント

ゆりえ様

こんにちは。秋からハンガリーへ移ろうかと考えており、情報探ししている中でこちらのブログへたどり着きました。フランスからダイレクトにハンガリー入国、現地ビザ申請されたようにお見受けしますが、フランスのワーホリが切れる前にブダペストへ移られましたか?私は学生ビザですでにヨーロッパにいるのですが、一度EU圏外へでたほうが良いか、学生ビザが切れる前に申請に行ったほうがよいか、考えております。

参考にさせていただきたいため、是非お話お聞かせいただきたいです。
よろしくお願いいたします。

Naoさん
コメントありがとうございます!
おっしゃる通り、私の場合は、フランスのワーホリが切れる前にハンガリーに移動し、現地でワーホリビザを申請した形になります。
必要書類を揃えるために日本に帰る選択肢もありましたが、今回は家族に協力してもらい、フランスワーホリのビザ期間に余裕を持って、直接ハンガリーに移動しました。
前回のビザがフランスワーホリだからと言って、移民局で質問責めにされたり、という事はありませんでしたよ!

ハンガリーのワーホリについては、ビザの受取方法が郵送のみ?に変更になったと聞いております。当ブログの情報はあくまで1年前の情報ですので、そちらも考慮の上、参考にしていただけると嬉しいです!ブダペストはとても良い街でした。Naoさんの滞在もうまくいきますよう、祈っております!

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ABOUT US
YURIE KONO世界を駆けるホースジャーナリスト
1994年生まれ、海外在住フリーランス。 24歳からヨーロッパ各国に住み、現地の馬文化にひたる幸せな日々。オンラインサロン「うまテラス」主催、ホースセラピー勉強会主催。