こんにちは!ゆりえです。
先日、ポーランド・ワルシャワにある【Hunting and Horsemanship Museum:狩猟とホースマンシップの博物館】に行ってきました。その時、展示を見ながら感じた「犬と馬は、動物を裏切ったのかもしれない」という感覚についてのお話しです。
私にとっての犬と馬
先に言っておきますが、私は犬と馬が大好きです。
犬や馬と過ごした楽しかった時間、心地よかった記憶があるからこそ、好きな動物は?と聞かれたら、迷わずこの2つをあげるでしょう。
そして、「犬は人間のパートナーだ」とよく言いますが、私は同じくらいに「馬も人のパートナーである」と思っています。
「狩猟」に焦点をあてた博物館
さて、今回足を運んだ【Hunting and Horsemanship Museum:狩猟とホースマンシップの博物館】という場所。
一言で表すなら、「剥製(はくせい)の館(やかた)」でした。笑
ライオンからシロクマ、バッファロー、オオカミ、小動物から鳥まで、とにかく世界各国の色んな剥製をとても近くで観察することが出来ます。剥製以外のエリアもあって、狩猟の歴史や文化を伝えるための、狩猟文化エリアもあります。
「犬と馬は、裏切り者かも?」
私がこれを感じたのは、博物館の剥製エリアではなく、狩猟文化エリアでした。
私はもともと動物が好きだったのですが、自然の中で遊ぶことが好きだったり大学で農業を勉強したりした経緯もあり、一時期、狩猟免許に興味がありました。毎日食べている「肉」を自分で調達した経験は海釣りくらいしかなかったので、一度経験して、その感情を味わってみたかったのです。
そんな興味があったこともあり、自然と狩猟文化エリアに入りました。
そこには年代別の昔の猟銃が飾られていたり、狩猟風景の絵画が飾られていたり、有名なハンターの功績が飾ってあったり、シカの角で作った工芸品が飾ってあったりしました。
1つ目に見たのは、木箱に埋め込まれた絵。
3〜4人が馬に乗り、その周りにはビーグルのような猟犬がたくさん居ます。「今から狩りに出かけよう」といったシーンでしょうか。「やっぱり犬と馬はすごいな〜。こんな昔から人と一緒に働いているんだもんな〜」私は感心しました。
2つ目は、猟犬がガチョウのような大きめの鳥を仕留めている絵。
「犬は肉食動物だから猟るのは本能だよな〜。鳥を食べずにちゃんと人間に元に持っていくのかな?すごいな〜。」と、やっぱり感心。大学でも犬の家畜化の歴史を学びましたが、本当に凄いですよね。
3つ目は、オオカミ狩りの様子を描いた絵。
銃を持って誇らしげな男性の足元に、狩られたオオカミが3体横たわっています。オオカミ狩りという言葉、詳しくはないけど聞いたことはあったので「ああ、これがオオカミ狩りなんだ」と思いました。
4つ目に、シカ狩りの様子を描いた絵。
シカの群れを、猟場?のような所に集め、集まったシカを銃で仕留める男性たち。そして、その背景では、狩られたシカを荷台に乗せて運ぶ馬たち。
…….。何か嫌なことに気が付いてしまったような。
裏切り者である理由
犬と馬が裏切り者である理由。
それは、彼らは人間の見方をすることで、「狩猟」という “他の動物の命を奪う行為” を協同していたから。
野生動物であるオオカミは銃で殺され、人の側にいるイヌは狩猟に参加しながら生きる。野生動物であるシカは銃で殺され、人の側にいるウマは狩猟に参加してその死体を運びながら生きる。この違いに気付いてしまったのです。
4つ目に見た、シカ狩りを描いた絵。馬は、おとなしく人の言うことを聞いてシカの死体を運んでいるけど、そのシカが苦しんでいること・死んでしまっていること、近くの猟場で何が行われているかを、分かっているんじゃないだろうか?
表現を変えるなら、これは犬と馬の「生き延びる手段」であり「生き残る作戦」なのかもしれません。
例えば、日本のどこかに宇宙人がやってきたとします。宇宙人は日本人に「地球上の人間狩りに協力してくれれば日本人だけは生かしてやる。協力しないなら、周りの人も子孫も人間狩りの対象にする」って言う。もしそんなことがあったら、私たち日本人は宇宙人の言うことを聞くことで「日本人」を守り、他の国の人々を殺す人間狩りに参加するかもしれません。
この犬や馬の家畜化も、百年単位で、自然界や地球という大きな視点で見たら、宇宙人と日本人くらいに凄まじいどんでん返しだと思うんです。犬と馬は、人間という莫大な力を持った存在と近くなることで、もっと近しい仲間であろう命を奪ってきたのです。
宇宙人と日本人の話が本当になれば、日本人は、人間界の裏切り者になるでしょう。
狩猟という視点で見れば、犬と馬は、動物界の裏切り者なのかもしれません。
まとめ
思ったこと、感じたことを殴り書いたような記事になってしまいましたが、狩猟という文化や、犬と馬の家畜化について、考えるきっかけになれば幸いです。
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