案件ではなく”人”とお仕事をして、何かが変わってきている

最近ふと気付いた自分自身の変化について、いつもと違う感じで、綴ってみました。

今までの私

2016年3月、私は大学を卒業し、普通の道から外れた。

卒業式の1週間後にはフィリピンに飛び、リゾート地であるセブ島で英語の勉強を始めました。

3ヶ月間英語を学んだ後、アジア・ヨーロッパをバックパック旅行し、2017年8月からフランス移住。

その翌年6月からは、東欧ハンガリーへと移り住み、現在に至ります。

そんな私のお仕事は、フリーランス。

バイヤー、翻訳、WEB制作、現地ガイド、チケット代行、海外旅行相談、輸出入、ライター等々いろんなことをやっていて、「私の職業は◯◯です!」って1本に絞ったものがないから、フリーランスと名乗っています。

このお仕事の多くは、クラウドソーシングというサービスを使って探しています。

クラウドソーシングとは、フリーランス向けタウンワークみたいなサイトで、オンラインで完結するお仕事がたくさん載っていて、そこから自分のスキルや興味にあった仕事に応募し、面談や書類・実績審査でお仕事につながったり、つながらなかったり。

一般的な働き方だと、お給料は時給や月給で決まるけど、フリーランスのお仕事の基本は案件ごとのお給料。

いくら時間をかけたか?というのは関係なく、できた成果物に対して報酬を払ってくれるのです。

私が好きなこと

お察しの通り、私は海外に住んでしまうくらいに海外が好きなのだけど、それ以上に好きなものがあります。

それは”馬”という動物。

どういうわけか小さい頃から馬が大好きで、小中高の夏・冬休みには毎年乗馬合宿に行き、馬が学べる大学へ進学し、大学時代のアルバイトも動物園での馬の世話。

振り返ると、本当に “馬まみれ” の人生を送ってきたようです。

でも、「馬が好き」なんて、マイナーでしょ?マニアックすぎるでしょ?

牧場や大学には馬が好きな仲間がいたけど、それはその空間だけの話で「きっと誰からも理解されないや」って心のどこかで思っていたんです。

だから海外に出ても、馬は個人で楽しむ程度で、仕事は別だって考えていました。

フランス・パリに住み初めて少し経った頃、フリーランスのお仕事をしながらヨーロッパ旅行をしている方とお会いする機会がありました。

はじめはパリ生活やお仕事の話など当り障りのない話をしていたのですが、どう転んだのか私が馬が好きな話になって、ヨーロッパと日本の馬文化の違いから私の野望まで。私のまとまりのないエピソードを真剣に聞いてくださいました。

すると「マイナーであること、マニアックであること」がある種コンプレックスだった私に、その方は「それいいね!すごく面白い!」と言ってくれたのです。

それが本心だという証拠に、彼自身が得意なマーケティングの観点で、「こういうアイデアはどう?こんなのもあったら面白いよね!」と私では思いつかないようなアイデアをたくさんくれたのです…!!

この出来事は、私にとってかなり衝撃的で、マイナーであること・マニアックであること・理解者が少ないことを、「どうせやっても意味がない」と全てネガティブに捉えていた自分に気づいたのです。

この方との出会いから、徐々に心のストッパーが取れてきて、いろんな方に「馬好きという自分のアイデンティティ」を隠さずアピールするようになりました。

すると本当に不思議なことに、馬繋がりの知人・友人の輪が少しずつ広がってきて、他の国に住む友人からその地で暮らす馬の写真が送られてきたり、Twitterで馬好きな方がフォローしてくださったり、中にはTwitterで知り合った馬好きの方と実際にお会いして馬談義をしたこともあります。

最近、”私”にお仕事をくれる人が現れた

さて、少し話が戻りますが「私はフリーランスとして、案件単位のお仕事を請け負っている」という話をしましたね。

未だにそのスタイルで受けているお仕事が圧倒的に多いのですが、最近私にお仕事のオファーがありました。

それはなんと、馬関連のお仕事です。

しかも、クラウドソーシングのアカウントのメールボックスではなく、私個人のメールボックスに。

内容は「フランスで過ごしている中で感じる、人と馬との関わりを紹介してくれませんか?(簡略)」というものでした。

まだ刊行前なので詳細は書けませんが、「海外に住んでいること」「馬が好きなこと」「フリーランスとしてのお仕事」が全て1つにまとまった、私にとって夢のような、私の生き方をまとめたような、まさに私にしかできないお仕事です。

今この文章を書きながらウルッとしてしまうくらい、このオファーは私にとって本当に嬉しい出来事です。

クラウドソーシングでは、たくさんのお仕事が掲載されていますが、その分ライバルもたくさんいます。

お仕事を獲得するためには、自分の得意分野をアピールしていかなければいけません。

でも、夏・冬休みも大学もアルバイトも馬一本で生きてきた私にとって、馬以外でアピールすることは、時に「どこか自分を偽っているような感覚」「自分ではない誰かになりきっている感覚」になる時があります。

でも、今回は違います。

”私だから” いただけたお仕事。

これだけ嬉しいことはありません。

誰かに見てもらえるお仕事

このお仕事を通して感じたことがあります。

それは、お仕事を納品した相手の方が喜んでくれるのはもちろん嬉しいけど、「その文章を、楽しみながら読んでくれる人がいる」「この文章で、誰かの馬のイメージが変わるかも」って考えると、もっと嬉しいってこと。

私が納品した「文字+写真」のセットを、いろんな方々が関わって素敵に仕上げてくれて、先日1冊の冊子が仮完成しました。(私が担当するのは、冊子の中でいくつかある特集の中の1つです)

追記

ここで書いている冊子が【馬旅フリーマガジン】です!

全国200ヶ所以上の乗馬クラブに配布されているフリーマガジンです。

こちらから配布乗馬クラブと、オンラインで読めるebookを見ることができます。ぜひ読んでみてください

その冊子は一部の乗馬クラブ等に配布されたのですが、その冊子の私の記事を、ある方が見てくれていました。

それは、大学時代の先輩でした。

一緒にホースセラピーを学んだ1つ年上の先輩は、とても優しくお笑い好きで、周りの雰囲気をパッと明るくしてくれる大好きな先輩でした。

先輩は卒業後、ホースセラピーを行っている牧場に就職し、現在はホースセラピーの現場でいろんな方達と関わり、様々な形で人と馬を繋げるお仕事をしています。

先輩とはFacebookで繋がっていたのですが、連絡を取ることはなく3〜4年が過ぎていたところ、その冊子をきっかけに久しぶりに連絡をくれたのです。

大好きな先輩からの連絡は、以前と変わらずやっぱり優しくて、「違う方面だけど、ホースセラピーの普及のためにも一緒に頑張ろうね!」と本来の目標を再確認することもできました。

こうして再び会話のチャンスをくれた今回のお仕事に、なんとも言えないあたたかい感情が湧いてきました。

何かが変わり始めた?

大学を卒業してから今まで、交友関係をあまり広げずに生活してきました。

「海外にいるのにもったいない!」と思う方もいるかもしれませんが、それは、誰かに会うたびにたくさん質問されるのが、本当にキツかったから。

「海外に行く」という選択をした人なら共感できるかもしれませんが、ほぼ100%「なんで海外に行ったの?」と ”理由” を聞かれるんです。

もちろん自分なりに理由はあるのですが、自分の言葉で説明するのはとても難しく、その理想と現実にもギャップがあるので、その度に状況を見直して振り返って「できないこと」に落ち込んで…。相手は思ってもいないのに、勝手に劣等感を感じて…。

謎の悪循環にとらわれて、人に会うことを楽しめなくなっていたんです。

この2〜3年で新しくできた知人・友人は、本当に数少ないです。

そんな私の中で、最近 “何か” が変わってきました。

先月11月に地元福岡に一時帰国した時には、数年ぶりに中高の友人に会いました。

大学時代の友人の結婚披露宴にも出席して、フィリピンで一緒に勉強をした友人にも会いました。

フリーランスとして馬分野のお仕事をしていくために、個人事業主として開業届けも提出しました。

変わったのは、まぎれもない自分だけど、自分が変わることも周りの “何か” も変わった。

そういえば今回の一時帰国で、海外に行くことについて親にどうこう言われることもなくなったな。

よく例えられる表現を使うなら、点と点が繋がってきたのかもしれません。

でも、そう言われると、なんか違う気もする。

よくある表現ではまとめきれないけど、

こもっていた部屋の空気に、新しい風みたいな “何か” が吹いている気がする、今日この頃です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
YURIE KONO世界を駆けるホースジャーナリスト
1994年生まれ、海外在住フリーランス。 24歳からヨーロッパ各国に住み、現地の馬文化にひたる幸せな日々。オンラインサロン「うまテラス」主催、ホースセラピー勉強会主催。