さて、前回の記事<ブダペストで救急対応してくれる24時間歯医者さん2軒>での病院紹介に引き続き、実際に治療をしてもらった時の様子です。
ブダペスト内の24時間緊急歯科医の立地やホームページは、こちらの記事をご覧ください。
予約をして、いざ J+J Dent 緊急歯科へ
日本の歯医者さんと同じく、ブダペストでも基本的に治療の予約が必要です。
(追記:ホームページをよく見ると、J+J Dentは予約なしでも受診できるようですね。念の為連絡はしておいた方が良いと思いますが、どうしても無理ならそのまま行ってみても良いでしょう。)
前回の記事で紹介した2件はどちらも英語対応をしてくれます。
予約時には、
- 何時に到着するか?
- 歯にどんな症状があるのか?
を伝えます。
電話は会話より難易度が高く避けがちですが、歯が痛くて我慢できないならばどうしようもありません。予約の電話をする前に、自分なりの言葉で症状を紙に書き出し、それを英語で調べるなどして情報を準備しておきましょう。
この情報を書き出した紙は、病院に到着してから症状を説明する際にも必ず役に立ちますので、医療現場での英語に自信のない方こそ、必須です。
私がその時書いたメモはこちらです。公開するのも恥ずかしいくらい合ってるかわからない表現がたくさんですが、これでも診察時には役に立ったので、自分なりにメモして文字にして置くことは大切だと思います。英語力がひどくても何でも、伝える気持ちを忘れずに。
ちなみに、歯医者で使う英語がまとまっているこんなサイトもあります。https://hanasu-eigo.com/2017/11/25/2036/
と言いつつ、私は、予約だけは大家さんにしてもらいました。
「歯は大丈夫?歯医者行くなら私から電話しようか?」と言ってくれたので、お言葉に甘えて、予約の電話だけお願いしました。それにしても、大家さんに症状を伝えるのも、英語な訳ですが。その時の説明はこんな感じ。
電話をして(もらって)予約ができたら、歯医者に向かいましょう。
J+J Dent 到着から、治療まで
私が予約したのは、日曜日の夜9時半。
J+J Dentは大通りから少し小道に入った所にあるので、探しづらいかも知れません。地図と道を見比べ、Haris kozという名前の道を見つけたら、そこで上の画像の看板を探しましょう!
看板を見つけたら、【1 emelet Fogaszat】(「1階 歯医者」の意味)が J+J Dentです。
左側のインターフォンで、<16>を押すと、ブザーがなって鍵が開きます。この建物はフロアが少し分かりにくく、2〜3階くらい階段を登った所にハンガリー式の1階があります。2〜3階上がって、歯医者を意味する【Fogaszat】のこの看板が見えたら、右側が J+JDentです。
到着して名前を伝えると、問診票を渡されます。
全て英語で、質問がたくさんあるので、アレルギーや持病がある方、妊娠中の方などはしっかり書きましょう。私は途中まで律儀に英語を調べてやってましたが、特に何もない健康体なので、途中から全部NOで、サインして渡しました。
準備ができたらX線検査のレントゲンを撮って、それを見ながらヒアリングの開始です。
- どこが痛いのか?
- どういう時に痛いのか?
- いつから痛いのか?
など症状を伝えましょう。
うまく伝えられない時は、予約時に書いた紙がすごく役に立ちます!
私は、治療の部屋に通された時もこの紙を持って行って、英語で口頭での説明を試みたのですが、あんまり伝わってないなと実感した時点で、「紙に書いてみたんです」とこの紙を先生に渡しました。
すると、助手の方と先生が一緒に解読してくれて、私の葉に何が起こっているのか?をスムーズに理解してくれました。今回担当してくれた歯医者さんは女性だったのですが、私の口から出てくる言葉を落ち着いて待ってくれる優しい方で、とても理解のある、本当に良い先生でした。
言葉だけで医療英語を完全に理解するのが難しい私も、ジェスチャーしたり簡単な言葉で聞き返したりと工夫をしながら「あなたの話によると、おそらく被せ物が神経近くにあるから痛むのだと思います。被せ物を一度取り外して、歯の神経を抜く治療をします。」ということを理解しました。
治療の料金も、治療前に「〇〇治療がいくらで、〇〇治療がいくらになりますが、良いですか?」と全て説明してくれてたのでとても安心できました。ただし、現金支払いのみのようなので、治療方法がわからない予約の段階では、少し多めに現金を持っていきましょう。
一応ホームページにも料金表があります。http://nonstopdentist.hu/prices/
治療に十分なお金を持っていることを確認したところで、歯茎に麻酔をし、治療に伴う同意書のようなものにサインし、麻酔が効くのを待ちました。
麻酔が効いたらいざ治療。
「痛みがあったら手を挙げて教えてください」というのはここハンガリーでも共通のようです。
治療中は怖いので、口開けっ放しで目はつぶっていました。
治療終了、説明とお会計
治療が終わると、今行った治療内容を説明してくれます。
私の場合、
「初めは神経を取る治療をしようかと思っていたのですが、被せ物を開けてみたら被せ物の中に虫歯がありました。その上、歯の神経はヘルシーな色をしていたので、今回は虫歯だけ削って、神経は取らないことにしました。もし麻酔が切れても痛むようなら、私は朝7時までここに居るので、電話して戻ってきてください。」
ということでした。
治療方法が変わったおかげで治療費も安くなり、X線レントゲン(4000Ft)と虫歯治療(4000Ft)で治療費は合計8000Ft!日本円で、約3200円!
日曜夜の救急治療で、3200円は驚きです!!!
家に帰って麻酔が切れても痛みは戻って来ず、先生の「大切な神経は出来るだけ取らず、虫歯だけ削って神経を残す」という判断が最善だったことが分かり、感動しました。先生、本当にありがとうございます。
そして、治療を受ける前に、先生に ”日本語で治療を受けられるチタンデントという歯医者がある” という話をして、「今日の緊急治療はここでお願いしたいんだけど、できればその後の治療は別の歯科医でしたい」という希望を伝えていたところ、
治療後に
「X線検査の写真はデジタル写真だから、もしデータが必要だったら会計の時に受付の人に伝えてください。メールでデータを送れるので、もし別の歯医者に行ったとしても、またお金を払ってX線レントゲンを撮らなくて良くなりますよ。」と。
日本でもこんなこと言われたことないのに、超感動しました。
きっと、すごくすごく良い歯医者さんです。
おわり
初めてだった英語での救急歯科治療。
痛みに耐えられないがために駆け込んで治療してもらいましたが、今となっては「よく英語で歯科治療に挑んだな」と自分でも感心しています。
医療英語は勉強する機会も実際に見聞きする機会も少なく、不安もあると思いますが、一番大切なのは自分の体。長い専門用語で説明されても、聞き取れた少しの単語を噛み砕いて「自分なりに解釈した内容を自分の言葉でもう一度伝える」など色々工夫しながら先生に伝えてみてくださいね。
緊急でない方は、日本語が通じるブダペストの歯医者さん<チタンデント>をおすすめします。
J+J Dentもすごく良かったですが、やはり日本語で受けられる安心感というのは絶大です。チタンデントでその後の治療をしてもらったので、その時の記事も書いています。よかったらどうぞ。
コメントを残す