最近は、スマートウォッチの登場により、ウェアラブルデバイスを活用する人が増えていますよね!
- 毎日スマホで歩数を数える
- 睡眠を記録する
- 心拍数を測定する
- 運動を記録する
こんな人も多いのではないでしょうか?
人間でもできるなら、馬にもできるはず!
ということで、この記事では、馬の健康、幸せ、フィットネス、パフォーマンスをチェックするための海外馬テクノロジーを、5つに絞ってご紹介していきます!
1. 馬用「FitBit」
Estride社のトラッカーは、馬の脚用プロテクターにはめ込んで使います。
馬の脚の動きをデータ化し、その情報をスマホやパソコンのアプリで見ることができます。馬の歩様をモニタリングすることで、不規則な動きを発見したり、怪我や跛行の経過をデータで見る事が可能になります。
その他、馬のカロリー消費量や跳躍力を測定して比較することもできます!
2. 馬着の悩みを解決!
Arioneo社の「Orscana」は、馬着の下に取り付けるセンサーです。
馬の活動量、温度、汗の量を検知し、馬が不快を感じている場合は、アプリで警告してくれます。また、天気予報データにもリンクしています。
利用者の中には、Orscanaの情報によって普段から必要以上に馬着を着せていることを発見し、そこから馬着を着せる判断を大きく変更したという活用事例もあります。
3. 24時間馬用モニター
防水仕様のTrackener Lifeは、厩舎、放牧地、乗馬中など、馬がどんな場所にいてもその状態を測る事ができます。
モーションセンサーとGPSを使用して、休息中の馬の動きから活動量、睡眠、ストレスレベルを測定します。また、トレーニングを追跡し、各歩様の時間を表示することもできます。放牧地や馬房ではビブに、乗馬中は腹帯に装着して使用することができます。
さらに進化したTrackener Life HRバージョンでは、サドルパッドの下に設置したセンサーストラップで馬の心拍数を測定し、馬のフィットネスレベルを把握することもできます。
4. レース中の馬を、複数モニタリング
Equinityアプリは、レース中の馬のスピード、心拍数、歩幅、スプリットインターバルのタイムなどを、世界のどこからでもライブストリーミングすることができます。
同時に複数の馬をモニターすることも可能なので、複数の馬を所有・管理する馬主や調教師にはかなりの便利物。モニターは腹帯カバーに組み込まれており、心拍数の平均値や最大値、回復時間などを知ることができます。
データはBluetooth対応のヘッドセットを使えば騎乗者に送信することもできるので、調教にも使用できます。
5. 馬の行動観察ができる無口
充電式無口の「ナイトウォッチ」は、疝痛や怪我などの苦痛のサインを検知すると、テキストや電話、メールで警告してくれます。
この無口には複数のセンサーが搭載されており、心拍数や呼吸数、活動レベル、動きや姿勢を記録し、携帯電話やWi-Fiネットワークを介して遠隔地の携帯電話に接続することで、いつでもどこでも馬の健康状態を把握することができます。
また、10段階のEquine Distress Index(EDI)で算出されたスコアを表示し、ストレスなのか?苦痛なのか?を区別することもできます。
おわり
最近では、スマートウォッチの代表でもある「Apple watch」もどんどん進化していますよね。
特に新しいモデルでは、血中酸素濃度を測ったり、日々の記録を医療と連携できたり、今まで病院に行かなければ取れなかったデータを、自分1人で取れていく時代になってきました。
これは、馬にも同じはず。
これらのセンサーを取り入れることで、今まで獣医さんに来てもらわなければ分からなかった数値、長い経験のある人じゃないと分からなかった異変を、手にとるように可視化できるようになっているのです。
言葉を話す事ができない「馬」を相手にしているからこそ!
疝痛の兆候を察知して早めの対策をしたり、わずかな跛行を見抜いて休養にさせたり、テクノロジーで予防できる不調や怪我もあります。
気になる方がいたら、ぜひ各リンクから製品を除いてみてください。英語に不安のある方へは可能な範囲でサポートしますので、ぜひこちらからお問い合わせくださいね!
参考記事:7 pieces of genius wearable tech you (and your horse) will want in your life
このブログでは、ホースジャーナリストのYURIEが、海外で発見した馬文化や海外の馬情報を紹介しています。ぜひこちらも読んでみてくださいね!