こんにちは、ゆりえです!
私は大学時代に「アニマルセラピー」を専門的に学びました。
しかし、日本ではまだまだ認知度が低いため、大学在学時から
「あなたの学んでる “なんちゃらセラピー” っていうソレは何なの?」と聞かれる事が多くありました。
ということで、今回は
- 「アニマルセラピーって何なの?」
- 「本当に効果はあるの?」
と感じている人に向けた記事を書こうと思います。
アニマルセラピーのイメージと実際
みなさんは、“アニマルセラピー”と聞いて
どのようなイメージを持つでしょうか?
- 犬猫などペットの癒し効果はあると思う。
- うつ病や不登校など精神的な病気・症状に良い?
- 動物に対する治療みたいなものなの?
- 具体的に何をする事なの?
- 動物を利用するなんてかわいそう。
- 動物好きな人たちの愛護活動みたいなもの
- セラピーってなんか怪しい など
人によって様々な意見があると思います。
アニマルセラピーの定義は、 動物との触れ合いで、人々の心を癒すことです。
(ー日本アニマルセラピー協会HPから引用)
しかし、実はアニマルセラピーという言葉を使っているのは日本だけなんです。
欧米で進んでいる学問・技術を伝えようとした日本人が、日本人にも分かりやすく伝わるように作った言葉なので、
外国人にアニマルセラピーと言っても伝わらないんですよ。
日本でいうアニマルセラピーには、2つの要素が含まれています。
それは、動物介在療法(Animal Assisted Therapy:アニマル・アシステッド・セラピー)と
動物介在活動(Animal Assisted Activity:アニマル・アシステッド・アクティビティ)です。
それぞれの定義は以下の通りです。
- 動物介在療法
医療行為の一環であり、専門的な治療行為として実施するものであり、対象者の身体機能、社会的機能、精神面の向上回復を目的とする。
- 動物介在活動
動物とのふれあい活動で、対象となる人の生活の質の向上、情緒的な安定、また教育やレクリエーションを目的として実施される。
両者の最大の違いは、治療として医療従事者の指示のもと行われているか、評価・治療のサイクルがきちんと行われているかの2点です。
例えば、風邪をひいた人がいるとしましょう。
その人に対して、お医者さんが患者さんの体温やノドの状態、顔色、リンパの腫れなどを見たり、症状が出始めた時期や症状が続いている期間などを聞いた結果から、専門知識を持ってその患者さんに合った薬や過ごし方のアドバイスを元に風邪を治す。これが、動物介在療法にあたります。
一方で、風邪を引いた時に、ネギやショウガを食べて体を温める、消化の良いものを食べる、のど飴を舐める、スポーツドリンクを飲むなど。お医者さんに直接指示・処方されたわけではないけれど、風邪の症状にはこれが良いと研究で証明されていたり一般的に言われていたりする事を元に風邪を治す。これが、動物介在活動にあたります。
現時点で、日本国内では、正確な意味での動物介在療法がおこなわれている施設はほとんどありません。
アニマルセラピーと呼ばれる大部分が動物介在活動であり、ふれあい活動や乗馬体験、えさやり体験、お世話体験、医療関係者ではないボランティアが行う施設訪問などです。
セラピーって怪しくない?
セラピーと聞いて、みなさんはどのようなイメージを持ちますか?
セラピーってなんかいかがわしい、、、
私も以前はそう思っていました。
セラピーとは
英語で【Therapy:治療・療法】などの意味があります。
そして、日本にもセラピー(治療・療法)はたくさん存在していて
国家資格を保有した人が行うセラピー:理学療法、作業療法、言語療法
と、それ以外の
アロマセラピー、カラーセラピー、アニマルセラピー、音楽療法、森林療法、園芸療法、温泉療法があります。
後者は、団体や協会ごとに独自の資格があったりしますが、資格がなくても名乗れることはできます。
セラピーと聞いて「怪しい!?」と思うのは、
国家資格が必要な医療現場で「セラピー」という言葉は使われず、
独自の資格や認定が行われる分野でばかり「セラピー」が使われているからかもしれませんね。
事故や怪我をした時に、リハビリをしてもらう。
これだって、実はセラピーのひとつなんですよ。
現に、こうしたものに先進的に取り組む欧州では、
アートセラピーやアニマルセラピー(のうちの動物介在療法)が国に認められ、
医療保険の適応が行われている国もあるそうですよ。
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