イタリアの馬文化。競馬衰退、馬肉文化、乗馬人口など

こんにちは!ゆりえです!

先日、住んでいるフィンランドから、イタリア・ローマのホースセラピー施設で研修プログラムをして来ました!

イタリアは大学生の時に行って以来、なんと10年ぶり!

せっかくの機会なので、イタリアの馬文化を色々調べてまとめてみます。

【イタリア馬文化】馬の頭数や乗馬人口まとめ

先日オンライン勉強会でおこなった「イタリアのホースセラピー研修体験記」から、スライドを引っ張ってきました。

Screenshot

イタリアの馬文化はざっくりこんな感じ。

日本の乗馬人口も10万人前後と言われていますが、日本の方が人口が圧倒的に多いので、イタリアの方が乗馬率は高いようです。

また、競馬文化が強い日本に比べ、イタリア競馬は近年どんどん衰退しているらしい。

そしてヨーロッパにないと思われがちな「馬肉文化」もイタリアにはあります。

特に南部に馬肉文化があるらしいけど、現地の人に聞いてみたら「馬肉はあるけど、味が特殊だからあまりポピュラーじゃないね〜」とのこと。

イタリアにおけるホースセラピーの認知度

イタリアでは、馬に限らず動物に対する愛護心がとても強いです。

法律もかなり整備されていて、動物の殺処分が禁止されていたり、怪我している犬猫がいたら助けてあげなきゃいけなかったりする。

そんなイタリアでは「子どもの教育のために犬を飼う」みたいな感覚があり、動物が教育や情緒に良いという考えが結構一般的。

こうした背景もあり、20年前くらいから徐々にホースセラピーの認知度も広まっているそうです。

イタリアのホースセラピーに興味がある方は、私が現地でホースセラピー研修した時のレポートをぜひご覧ください…!

運営資金難?イタリア競馬の厳しい現状

「イタリア」「競馬」といえば、日本で活躍するイタリア人ジョッキー、ミルコ・デムーロさん。

昨年、彼自身も自国イタリアの競馬文化について、以下のように語っています。

イタリアの競馬は…どうかな。ダービー(デルビーイタリアーノ)でさえGIIになってしまったし、3年前にはパートI国からパートII国になってしまったからね。

ー 引用:netkeiba

また、もはや消滅してしまうのではと言うほどの現状だそう。

競馬は忘れ去られるほど衰えた。競馬について内々で話す人はたくさんいるが、イタリア競馬の停滞状態について公式に話そうとする人はほとんどいない。官僚主義と内輪もめが複雑に絡み合った狭い世界なのだ。

ー 引用:ジャパン・スタッドブック・インターナショナル

実害として給料や賞金の支払いが何ヶ月も遅れたり、ローマにあった競馬場も最近閉鎖され、今ではローマにある競馬場は「カパネッレ競馬場」のたった1つに。

次は、そんなローマ唯一の競馬場の様子もお届けします。

ローマ唯一の競馬場「カパネッレ競馬場」

ローマ市内からタクシーで20分の場所にある「カパネッレ競馬場」。

1881年設立という長い歴史があり、ダービーを含めて数々の大きなレースが開催されてきました。

日本でお馴染みの競馬以外に、一人用の馬車を引き速歩で走行する「トロッター競馬」も行われています。

また、週末はマルシェが行われていたり、私が行った週末はクラッシックカーのイベントも行われていたみたい!

テレビ中継では、騎馬警察ならぬ「騎馬演奏隊」もいて、さすが大きな競馬場という感じ。

カパネッレ競馬場競馬場の詳細

カパネッレ競馬場は、ローマ市内からタクシーで20分ほど。

一応近くに「カパネッレ駅」がありますが、最寄と言えないくらい道が危ない。笑

(駅から競馬場に続く道はあるけど、狭い車道しかなくて結構交通量も多い。歩道はほぼゼロ!個人的には怖くて歩けない)

ただ、このカパネッレ駅が面白い!!

なんと、駅のホームから馬房が見え、電車を待ちながら馬を見ることができる!笑

さらには、駅を出てすぐ目の前には、競馬の調教用の走路が!

競馬場の近くには、調教師やジョッキーが集まるバーがあったり、馬具屋さんも数軒あったりします。

また、競馬衰退の影響なのか、周辺には元厩舎のレストランや馬房を改装したホテルまで!

この馬房ホテルは実際に宿泊してきたので、ブログに宿泊レビュー書きました。

最後に

今回はイタリアの馬文化をまとめてみました!

乗馬文化から、競馬やホースセラピーまで、私自身も面白い発見が多かったです。

国が変われば馬文化も違うんです、面白いですよね〜!!

意外と知らないイタリア馬文化を知っていただけたら嬉しいです!

ABOUT US
YURIE KONO世界を駆けるホースジャーナリスト
1994年生まれ、海外在住フリーランス。 24歳からヨーロッパ各国に住み、現地の馬文化にひたる幸せな日々。オンラインサロン「うまテラス」主催、ホースセラピー勉強会主催。