※画像はワークショップとは関係ありません。
馬を活用した面白いワークショップが開催されるようです!!
その名も「人間関係とコミュニケーションを感じる」ワークショップ!
一見、馬とは何の関係もなさそうなワークショップですが、めちゃくちゃ関係あります。
というのも、木曽馬の里・乗馬センターが主催で行う、木曽馬の里での2泊3日のワークショップだからです。
内容は、簡単に言うと
「木曽の自然や馬とふれあいながら、日常のコミュニケーションや人間関係を見つめてみましょう。」
というものです。
森林をあるいたり、馬を観察したり、馬と一緒に歩いたり、時には馬の群れに入ったりしながら
自分のこころとからだの声「自分は今、なにをどう感じている?」を感じて向き合います。
こうした活動の中から、日頃の自分や人との関わり方を違う視点から見て、リフレッシュと人とのかかわり方を見つめ直すことができる内容になっています。
そこで今回は、私がこのワークショップで、「ココ、すごく素敵だな~!!」と思ったポイント3つと追加情報をご紹介したいと思います。
最後には、ワークショップの日時や定員などの詳細をまとめています。
目次
はじめに:木曽馬って何?
魅力1:馬の活用は手段であって、目的ではない。
魅力2:自分にゆっくり向き合える。
魅力3:地域活性になっている。
おわりに:ワークショップ内容の詳細
はじめに:木曽馬って何?
木曽馬とは、長野県木曽地方で昔から飼われている馬で、昔から日本にいる馬の種類(日本在来馬)の一つです。
競馬で活躍するサラブレットよりも小さめで、胴長短足な体型に、粗食に耐える盲腸を備えたぽっこりお腹、かたくて丈夫な蹄(ひづめ)、人に優しく忠実な性格の持ち主です。
むかしの日本では、武士たちの戦いや、田畑の耕作、荷運びなど、いろんな面で馬に協力してもらい、人と馬は一緒に生きてきました。
しかし、他国と戦争をする中で日本の馬が小さいことに気付き、もっと足が早くて強くて大きい馬が欲しいということで、政府が国を上げて馬の品種改良を促進する馬政計画を実施しました。
こうして外国産の馬との交配が次々に行われ、日本の馬が大型化していくなか、日本に昔からいる純粋な日本在来馬は減っていくこととなりました。
馬政計画が終わった今も日本在来馬の頭数は減っており、
平成7年には3157頭だったのが、20年後の平成27年には1817頭にまで減ってしまったのです。(農林水産省「馬関係飼料,平成29年3月」より)
誰かが守ってあげないと、昔から日本にいた在来馬は絶滅してしまうかもしれない!!
ということで、木曽馬の産地でもある木曽地方で、木曽馬を守るための活動やレクリエーションをしているのが、今回のワークショップの開催地となる木曽馬の里なんです。
私も夏にココに行ったことがありますが、想像する牧場や公園とは全く違って、とても広い土地に馬が自由に放されていました。
ぼーっと観察をしたり、寄ってきた馬を撫でてみたり、厩舎内を見学出来たりする他に、体験乗馬や馬車、冬は馬そりの体験もあるようなので、馬好き・動物好きの人にはすごく楽しめる場所です。
繁殖も行っているので、季節がよければかわいい子馬に会えるかもしれません!
ちなみに、
たくさんの木曽馬を見れるのは木曽馬の里だけですが、木曽馬は上野動物園やズーラシアでも見ることができます。(日本馬事協会のHPより、平成27年1月30日現在)
ここでは他の種類の馬と比べて観察するという楽しみ方もできるので、新しい発見が出来るかもしれませんね!
魅力1:馬の活用は手段であって、目的ではない。
ホースセラピーというと、馬を使うことに意味がある!馬ってすごいんだから!という主張が強いと思われがちです。
もちろん、馬の活用にはまだいろんな可能性があるし、私もできるだけ多くの人に素晴らしさを知ってほしいと思ってこうしたブログを書いています。
でも、はっきり言って全ての人に平等に成果が出るわけではありません。
ホースセラピーを治療として行う際は、受ける方の状態によっては、
- プログラム内容を変えたり
- 担当する馬を変えたり
- 一旦中止をしたり
- 時にはこの人には合いませんという判断をしたり
する必要もあります。
それは、なにも動物が関わっているから、という理由ではなく、
現在医療や福祉の現場でリハビリとして組み込まれている理学療法や作業療法も同じです。
リハビリという大枠の中に、体操やストレッチ、折り紙、工作、スケッチ、マッサージという様々な方法があって、
そこの中から、専門家がその患者さんにピッタリなリハビリを組み合わせて作ってくれるのです。
もっと簡単な例で言うと、痩せたいという目的があって、おやつを我慢したり運動を増やしたりするのであって、
目的もなくおやつを我慢したり運動を増やしたりしていれば、それは楽しみや趣味でしかないのです。
楽しみや趣味にあたる動物とのふれあいや活動が悪いことではありません。
ただ、アニマルセラピーやホースセラピーをこの先治療として確立していくという観点で考えると、そのセラピーには必ず達成する目的を設定するべきで、その治療を選択する意味があるべきだ、という事です。
アニマルセラピーやホースセラピーも、体操やストレッチのように
医療の専門家が、何かの目的を達成するための選択肢の一つとして認めてくれて、これで効果が出そう・これなら楽しくやってくれそうという人へのリハビリに選んでくれて成り立つことが理想です。
治療としてのホースセラピーの、1番の目的はその方の症状や機能を改善することです。
馬とふれあうこと、馬に乗ることは、その目的のための手段にすぎません。
その点、今回取り上げているワークショップは、
1番大切な目的”人間関係とコミュニケーションを感じる”がとても明確で、
自然や馬とのかかわりは、あくまでその手段のひとつである、というスタンスが、非常に分かりやすく組み込まれています。
魅力2:自分にゆっくり向き合える。
みなさんは日頃、一人でゆっくり過ごしたり、誰にも邪魔されずに考え事をしたりできていますか?
職場で同僚や上司と関わり、取引先でも会議を重ね、仕事終わりには仲間と飲み会に行って、通勤・帰宅時はスマホで気になるニュースをチェック。
そんな生活をふと振り返ってみると、自分ひとりで何かを感じたり考えたりする時間って、なかなか作れていないんですよね。
- 今日職場で〇〇の話をしていた時、△△さんと意見が合わなくて、うやむやなまま解散しちゃったんだよね~
- 会議用資料の準備中に上司に呼びだされて、戻ってみると先輩が続きをしてくれていた。経緯とお礼を言おうとすると、「やるなら最後までやりなさい」と叱られてしまい、ただ謝るしかなくてモヤモヤする。
など、私たちは毎日、いろんな感情を感じて生きています。
特に人間関係は、相手も感情を持っているのでなかなか思い通りにいかなかったり、もやもやを解決できずに見過ごしたりすることも多いです。
- 自分が感じたひとつひとつの感情を、素直に感じて、自分と向き合う。
- 相手を知り、相手と向き合って関わる。
こうしたコミュニケーションの基本を、このワークショップでは感じられるでしょう。
しかもこのワークショップ、2泊3日の宿泊型です!
この3日間を、参加者少人数でたっぷり共有することで、人と関わる原点を感じてみましょう。
仕事や時間に追われない時間はきっと、こころもからだもリフレッシュさせてくれるでしょう。
魅力3:地域活性になっている。
ワークショップの開催地である【木曽馬の里】。
長野県木曽郡木曽町という、御嶽山の東側に位置する町にあります。
「このワークショップ、もうちょっと便利な所でやってくれれば行けるのにな~。」と思う方もいるかもしれませんね。
たしかに、関東圏で乗馬クラブや大学の施設等を貸してもらっても開催できるかもしれません。
そうすれば、お金を払って来てくれる参加者ももっと集められるでしょう。
しかし、それをせずに【木曽町✖木曽馬】にこだわっている点がすごく魅力的です。
木曽町は、空気も自然もとてもきれいな場所で、そんな中で馬が草を食べている姿を見ると、すごく幸せな気持ちになります。
時間や仕事に追われず、人間関係とコミュニケーションを感じるには本当にピッタリな場所です。
3日間で自分や相手と関わりながら、言葉が伝わらない自然や馬ともコミュニケーションを取る過程の中で、
その地の歴史や人々の文化、馬との暮らしを知り、木曽町への愛しさが沸いてくることでしょう。
どこだか知らない馬のいる町が、
あんな事やこんな事があって私の思い出がたくさん詰まったあの木曽町、になる。
これが、流行り廃りに左右されない、本当の意味での地域活性になると思います。
こうした活動を通して、自分も相手も地域を元気になる。
なんだかすごく幸せなサイクルだなと感じました。
同じ地方出身者として、このように心に残る地域の活用がもっと広まってほしいと思います。
おわりに:ワークショップ内容の詳細
ここまで聞いていただいてありがとうございます。
こんなに素晴らしさをご紹介しましたが、私は特に木曽馬の里や協会とは関係ありません(笑)
興味のある方は、詳細をどうぞ。
第3回「人間関係とコミュニケーションを感じる」ワークショップ
場所:木曽馬の里 木曽馬乗馬センター
開催日時:2017年8月21日~23日までの2泊3日
料金:50,000円(宿泊費、食費、保険料含む)
定員:10名
※講師情報や趣旨、具体的な活動内容、申し込み方法などはホームページをご覧ください。
下のリンクからホームページに移動し、Facebook更新欄で詳細を見ることができます。
私はこう思う!こんなイベントがあったら面白そう!など意見のある方はぜひ聞かせてください!
今回紹介したワークショップとは関係ありませんが、いろんなアイデア交換の場できればと思います。
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