フランスに到着して約3週間が経ちました。
1週間ごとに国や街を移動していた頃に比べたら、ずっと住んでいるかのように長く感じるけど、
これから11カ月以上もこの街のどこかで暮らすって考えたら、3週間なんて”はじめの一歩”くらいの期間。
なんだか不思議な感覚です。
さて、今回のお題は
パリに到着してから3週間、私が毎日考えていたアパート探しについてです。
題して、「パリで考えた【海外でアパートを選ぶ4つの基準】と私のアパート失敗談」です!
私がパリ到着初日からアパートに不満を抱いた実体験と共にお送りします。
パリとは言わず、海外でのアパート探しを失敗したくない方に、ぜひ読んでいただきたい!
日本とは違う地で暮らすにあたって、必ず役に立つ内容になっています。
初めから大失敗だった私のアパート選び
まずは私の体験談から。
実は、初日からまさかの大失敗で始まってしまったんです。
私のアパート選び大失敗談
空港に降り立ち、中心地までの直通バスに乗り、
無事に始めの1カ月を過ごすアパートに辿り着いた私。
そのアパートは、日本にいる間にmixBフランス(フランスに住む日本人のための掲示板)で
「住人がバカンスで留守のあいだに部屋を貸し出します」という物件を見つけ、
到着から1か月間借りる約束のところです。
アパートを貸してくれる日本人女性にも会うことができ、早速アパート案内と軽い雑談。
部屋は、写真で想像していたより広くて収納も多いし、駅からも近い、スーパーも近いからとっても便利で好印象!
お部屋の案内も終盤に差し掛かったところ、女性から衝撃の一言。
「あと、Wifiなんですけど、実はなぜだか数日前から故障していて、使えない状態なんです。」
、、、え。
「電源も付くしWifiルーターの画面表示にも問題はないんですけど、スマホやPCのWifiネットワークの所に表示がされないんです。
電源消したりリセットしたりはしたんですけど、どうも原因が分からなくて。
すみません。
一応駅前にマクドナルドがあって、そこはWifiが飛んでますので。」
「、、、そうだったんですか、、、とりあえず日が暮れる前にマック行ってWifi繋いでみます。」
そして、その女性は私が支払った家賃を持って、
「何か困ったら連絡くださいね。」と言い残して去っていきました。
荷物を降ろせて拠点についた安心感のおかげで、その時はあまり重大に感じていませんでした。
だけど、”現代っ子+パソコンでお仕事”の私にとって、Wifiが無いって相当な痛手。
PCもスマホも使えないないって事は、家で仕事もできないし、そもそもフランス生活のための調べ物もできない。
今日は日曜日。明日は祝日。てことは明後日までSIMカードも買えない。
困ったら連絡くださいって言うけど、困ってる今、その連絡が出来ない。
ということで、初日からかなり追い込まれました。
その日は暗くなる前にマックに行って、最低限の情報をスクリーンショットして、Wifiの無い家に帰宅しました。
可哀そう、、、私も自分でそう思いました。
なんだかいつもよりトントン拍子で家が決まったな、と思ったらこの有様です。。。
現地SIMのデザリングで仕事をする日々ですが、
データ容量を考えると動画類は見れません。
なぜかWifi以外に電波状況も悪いため、必要に応じて近くのスタバに行ってWifiを繋いでいます。
ネット環境悪い上に、無駄な出費もかかる。
こんな失敗をしないために、基準にするべきポイントとは?
アパート選びの基準は?考えるべき4つのポイント
多くの人が言うように、日本での生活はとても便利です。
物が足りなければ朝でも夜でもコンビニに行けばいいし、
料理を作るのが面倒だったらスーパーやコンビニでお惣菜を買えばいい、
便利な家電やグッズも探せばたくさんある。
あなたの生活は、何があって成り立っていますか?
国内での引っ越しならまだしも、海外へ引っ越すなら必ず考えるべきポイントです。
普段は気にしない事ですが、これから紹介する3つのポイントに従って
「自分の場合はどうだろう?」という事を一緒に考えてみてください。
ポイント1:生活編
今あなたが部屋の中にいるなら、部屋の中を見渡してみましょう。
家にいない人は、自分の部屋をイメージしてみて下さい。
部屋には、机、イス、ベッド、ソファー、テレビ、収納、カーペット、ネット環境、など何がありますか?
お風呂は湯船に浸かる派?それともシャワー派?
日々の食事は、きちんと料理をしたいですか?簡単なものが作れれば十分ですか?
キッチンには、レンジ、オーブン、炊飯器、電子ポット、など何がありますか?
料理のための火口はいくつ欲しいですか?
その中で、絶対に自分の生活に無くてはならない物は何か考えてみてください。
人によって必要なものは変わってきますが、
海外で暮らすという事は、違う文化・生活の中で暮らすという事です。
家にあって当然だ、と思うものでもどこかの国の誰かさんは、それなしで何の不便もなく生活しています。
具体的には、日本の家庭には絶対にある炊飯器やバスタブなどでしょうか。
海外で暮らすにあたって、あなたに必要不可欠なものは何ですか?
生活の場を移す=引っ越しする際に、”絶対に持っていきたいもの”を考えてみましょう。
ポイント2:周辺環境編
こちらも地味に重要です。
人は、生まれ育った土地・周辺環境によって、自分の許容範囲が決まります。
私は「田舎の住宅地」育ちで、
駅まで歩いて15分、自転車があれば5~6キロは移動できる、
食材買うなら歩いて10分のスーパーに行く、
でもショッピングするなら電車で30分は掛かって当然。な感覚。
なので、最寄り駅に駅ビルがあった大学生活は、
「なんて便利な所に住んでいるんだろう」っていう感覚でした。
人それぞれ近い・遠い・便利・不便の感覚は違います。
海外に行くなら、そんなこと気にするな!
飛び込んだ環境に揉まれて、苦労もすべて楽しめ!
みたいな考えもありますが、私は反対。
本当に海外に住みたいなら、「理想と現実のギャップ」を少なくするために
海外のどこに惹かれたのか?自分はどういう環境に住みたいのか?をしっかり考えて、
物件のリサーチ項目に入れるべきだと思います。
- あなたは都会に住んでいますか?田舎に住んでいますか?
- 駅から徒歩何分なら住めますか?
- 毎日の食材を買うのに、何分以内なら許容範囲ですか?
- バスタイムは必ずゆっくり湯船に浸かりたいと思いますか?
自分なりの基準を作って物件を見ることで、
「あれもいいな~」、「あ、ここもいい!」という目移りがなくなります。
良い!と思う理由が明確になれば、
物件情報を出している側の甘い言葉だけでなく、
1次情報(人の目というフィルターを通していない情報)が目に付くようになります。
駅からスグの好立地!
なんて書いてあっても、
人によっては駅近に感じない距離かもしれませんからね。
その言葉だけで判断するのは、注意が必要です。
ポイント3:金銭面
お金の問題は、みなさんも想像しやすいと思います。
家賃にどれくらいのお金を払えるか?ということです。
ただし、ここで注意してほしい点があります!
それは、金銭面は生活の安全にも直接かかわってくるという事です。
日本のように安全な国ではあまり想像できないかもしれませんが、
同じ都市の中でも、地区によって住んでいる人の層が違います。
簡単に言えば、富裕層が住んでいるのか?一般層か?貧困層か?ということです。
人種云々ではなく、家賃が安いところには、同じように考える人が住んでおり、
中には私たちの考える「できれば安いところが良いな」という感覚より、もっとお金に困っている人も住んでいるという事です。
それに伴って、セキュリティや治安が良くない事も十分にあり得る事は頭に入れておく必要があります。
特に女性は注意してください。
物件情報に【安全】【良治安】と書いてあったとしても、必ず自分の目で見に行きましょう!
ポイント4:妥協点を見つける
以上の3ポイントを明確にして物件探しをし始めて感じること。
それは、そんな理想通りの物件はそう簡単に見つからないってことです。
私もあと1週間しかこのアパートに居れないのに、次の入居先は決まってません(笑)
ここまで私のパリの物件選びは、
- ちゃんと動くWifi付き
- 洗濯機付き
- 家具付きアパート
- 家賃は800ユーロまで
- 独立物件(シェアではない)
- 部屋は狭くても机は広め
- キッチンの火口は2つ以上
- 調理器具や食器も完備している
- 駅から歩いて15分以内
- スーパーから歩いて10分以内
- きちんと温かくなる暖房が付いている
くらいの条件で探していましたが、一向に見つかりません。
そろそろ何かを妥協して探さなければいけないなと思っている所です。
とはいえ、
すでに人脈がある方や超幸運な方は理想の物件が見つかる可能性もあります!
余裕を持って物件を探すことを前提に、
自分の諦めがつくまで探し続けるのもまた良しです。
私が大失敗した原因
以上に挙げた物件選びのポイントを元に、
今回の自分の失敗を分析してみました!
状況を整理すると、
- 情報サイトでWifi使用可という記載も含めて、自分の条件に合うと思った物件を見つけて連絡を取る。
- 「まだ入居者が決まっていないので、いつからでも入居できますよ」のメールが来る。
- 待ち合わせの日時と場所を決める。
- 当日アパートに到着して始めて、数日前からWifiが故障している事を伝えられる。
といった感じです。
自分でもWifiの電源を切ったり、コンセントを抜いたりしてみましたが、Wifiはいっこうに機能しませんでした。
アパートを貸りた日本人女性に「Wifiが繋がらずに困ってます」というメールを送るも、
「現在は私ではなく韓国人の女性が住んでいるので、Wifiの使い方までは分かりません。すみません。」との事。
ん??あなたが住んでる家ではないの??
もう状況がいまいち分かりませんでした、これ以上何を聞いても何も手を打ってくれなそうです。
(実際に何度か連絡していますが、分かりませんの返事が来ればいいほう。
返事が来なかったり、1週間後に来たりの状態。
今は一時帰国と言うことで日本にいるらしいです。
鍵の受け渡しはその方の同僚が来るとか。
家賃はしっかり受け取ったので、もう用無しなんでしょうかね。。。)
正直、この件に関して、私にはほとんど非はないと思います。
悪気はなかったとはいえ、数日前から状況が変わっていたなら連絡はするべき。
私の失敗を強いて言うなら、
- 書いてある条件を鵜呑みにせず、しっかり確認をしなかった事
- 日本にいて実際にアパートを見に行けなかった事
くらいでしょうか。
でも、1か月で良かったです。
これが長期契約だったら取り返しがつきませんからね。
最後に
Wifi有りの物件を探してやっと見つけたのに、
着いてみたら「ごめんなさい。今Wifiが故障しているんです。」というなんとも不運な状況だった私。
今後アパート探しをする人にはそうなって欲しくない、
私も次のアパート選びに失敗したくない、という思いでこの記事を書くに至りました。
パリでのアパート探しは現地の人でも大変なことだそう(一緒に雨宿りしたおじさんが言ってた)。
だけど、選ぶポイントさえ知っていれば、確実にアパート探しの効率はアップします!
みなさんも効率よくアパートを探して、納得できるアパートを見つけましょ~う!
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