フランスワーホリ、出国前の手続き・行動まとめ【書類編】

2017年8月からスタートした(馬尽くしの)フランスワーホリも、残り4カ月となりました。

 

この記事を見て下さっている方は、フランスという国、もしくは、ワーキングホリデーという制度に関心がある方だと思うのですが、みなさん【出国前の準備】はどのように進めているでしょうか?

 

今回は、私が今日までの約8カ月間、実際にフランス・パリで、フリーランス×ワーホリの生活してきた中で

「日本にいる時に、〇〇しておいて良かった、、、!」

「こんな事になるなら、もっと〇〇しておけば良かった、、、!」

と感じたポイントをまとめて、お伝えしようと思います。

 

星の数で重要度も分けておりますので、黒い★が多い順に準備してみましょう。

例:【重要度:星3つ(★★★☆☆)】

 

これからフランスワーホリに行く方、今まさに準備している方のお役に立てればと思います!

 

 

その1:必ず用意するもの

ワーホリで日本を出る際は、必ず重要な書類のコピーを取って複数部持って行きましょう。

具体的には ”フランスワーホリビザの申請時に必要だった各書類を2部ずつくらいコピーする” と考えてもらえれば良いです。

 

当初はビザ審査に使われた書類も、フランス到着後は『異国のフランスで、外国人である自分の身分を証明するもの』として別の役割を果たしてくれます。

 

以下、私がフランスワーホリに持っていた書類の一覧です。

フランス到着後の役割と合わせて、解説していきます。

 

パスポートのコピー

【重要度:星5つ(★★★★★)】

これは絶対に必要です。

フランスワーホリの場合は、到着後に移民局に行くなどの手続きは必要ないため、滞在中、パスポートが唯一の身分証明になります。

ですが、無くしたり取られたりしたら、基本的にワーホリビザの再発行はできません。せっかく苦労して取得したビザを紛失するリスクを無くすためにも、身分証明が必要な場合はパスポート原本でなくコピーを持ち歩きましょう。

加えて私は、「事件や事故に巻き込まれた時、警察に呼び止められたときなどに、その場で身元が分からないと面倒だから嫌だ」という謎の想定のもと(笑)、外出時はパスポートの縮小コピーを常に財布に入れています。

 

ビザのコピー

【重要度:星5つ(★★★★★)】

ビザのコピーも、パスポートのコピーと同様大切な身分証明となります。

私の場合は、語学学校も行かず、アルバイトもしていないので今のところ使用していませんが、

おそらく、部屋の契約や語学学校の契約、バイトの契約など、提示・コピーを求められる事があると思います。

 

 

海外旅行保険の原本+コピー+連絡先など

【重要度:星5つ(★★★★★)】

これも絶対に必要ですね。

私自身は、どんな環境や気温差でも、ほぼ風邪を引かないような超健康体ですが、以前スペイン旅行中に、宿泊先先で居合わせた人を病院に運んだ経験から、保険についてかなりしっかり準備するようになりました。

加入した保険の仕組みはもちろんのこと、

  • 体調が悪くなったら、まずどこに電話すればよいのか
  • 病院の診察料はキャッシュレスなのか、自分で建て替えなければいけないのか
  • どの病院なら、日本語・英語で対応してもらえるのか
  • 本当に緊急の場合は、どのに電話すればいいのか
  • 保険会社のオフィスの営業時間  など

保険会社のホームページで大切なところを全ページコピーして、その紙を見ればやるべき対応がすぐ分かるように、大切なところはマーカーで塗って保管しています。

 

なかなかここまで準備するのは面倒かもしれませんが、自分が保険の仕組みを理解していなければ誰かを助けること・助けを求めることも出来ません。『緊急時にあなたを助けてくれるかもしれない誰か』のためにも、緊急時の対応をまとめておくと良いと思います。

 

履歴書のコピー

【重要度:星4つ(★★★★☆)】

ワーホリでのフランス滞在となると、勉強以外にも、現地でバイトを探したりお金を稼いでみたいと思う人も多いはず。

日本と同様、フランスでも面接前にCV(履歴書)を送って申し込みをするケースが多いため、フランスワーホリビザ申請時に作成した履歴書を、是非コピーして持っていきましょう!

私は、最新の情報を書き込むためにUSBに入れてデータとして持っていき、必要に応じて加筆できる状態にしておきました。

 

残高証明書(日本語+英語)

【重要度:星4つ(★★★★☆)】

こちらもフランスワーホリビザ申請時に必要だった書類の1つですね。

残高証明書は、フランス到着後にアパート探しに役に立ちます!

というのも、フランス、特にパリでは、アパート探しがかなり大変です。(私もかな~~~~り苦しい経験をしました)

そもそも家賃がかなり高いうえに、新しい部屋情報が出てもすぐに埋まるし、借りたい人がたくさんいるのに部屋は少ない。つまり、部屋の奪い合いなんですよね。

そうした中で、大家さんがどういう人を求めているかと言うと『毎月しっかり家賃を納めてくれる人』です。

アパート探しは、アパート情報を見つける→連絡を取る→内覧→部屋の状態や細かい条件を聞く、という流れになるのですが、たいていの場合銀行口座はあるか?を聞かれます。

こちらとしては『家も決まってないのに、銀行が開けるかいっ!』と言う感じなのですが、銀行から毎月引き落としが出来る相手か?というのも大家さんが見るポイントになるのです。もちろん家賃滞納なんてされたくないですからね。

そこで、銀行口座を持ち合わせていないワーホリ勢が使えるのが、残高証明書です!

本当に借りたいと思える部屋に出会えて、大家さんともしっかり付き合えそうだと判断したうえで銀行口座の話が出たら『今は銀行は持っていないけど、ここに住所が決まったらすぐに銀行を開設します。私の日本の口座にはコレだけお金があるので、後日フランスの口座に移して毎月家賃を払います。(金額が少ない場合は、来月から仕事を探してここで生活します、とか付け加えても良いかも)』という旨を自信を持って伝えましょう。

3カ月間もパリで部屋を探した経験からすると、ここパリでは  “住みたい人に対して部屋が足りない”  という住宅事情もあってか、「住む人が部屋を選ぶだけでなく、大家さんにも住む人を選ぶ権利がある。」といった考えがあるように感じました。

数ある入居希望者から選んでもらい、無事に部屋を見つけるためにも、残高証明書があると良いという事です。

ワーホリ申請日と出国日が1~2か月程開いてしまう方は、出国前に新しい残高証明書を発行しておいても良いかもしれません。

 

入国後すぐの滞在先の住所・それを証明できるもの

【重要度:星4つ(★★★★☆)】

出発が近づいたら、入国後すぐに滞在するホテルや家の住所などの情報を手元に準備しておきましょう。

これはワーホリ以外の旅行の際も、入国審査で必要になります(聞かれない場合もあり)。

当日宿を探すつもりで「友達の家に泊まります」と適当に言ったは良いものの、具体的な住所も言えないし友人にも電話が通じないしと言う状況で、別室で一時拘束された話を知人に聞かされたことがあります。

ホテルであれば予約画面を印刷し、知人や友人の家に泊まるのであれば簡単に書類(両者の名前と電話番号、住所、いつからいつまで泊まるのか?など)を書いてもらったり、そのメール内容をコピーしておくと良いと思います。

知人のケースは、決して頻繁に起こるトラブルではないですが、あなたの身に起こる確率が0パーセントなわけでもありません。

紙きれ1~2枚の準備で避けられるトラブルですから、持って行くに越したことはないですよね。

(※飛行機に乗る際は、受託荷物ではなく、必ず手荷物に入れてくださいね!)

 

航空券/ ワーホリビザ宣誓書のコピー

【重要度:星4つ(★★★★☆)】

こちらも入国時に必要になる場合があります。

入国審査を行う方の仕事は「この人を自分の国に入れて大丈夫か?」「変な目的で来た悪いやつではないか?」を判断することです。

私が降り立ったのは世界的観光都市のパリですから、毎日世界中からかなりの数の観光客が訪れます。つまり、入国する人の多くが観光客だということです。そのため、私の順番が来ても観光客だと認識されるわけです。そうした状況で入国審査のやりとりが進む中、よく聞かれる質問に「帰りのチケットは持っているか?」という質問があります。

旅行の場合はたいてい帰りの便が決まっていますから、そのチケットを見せて無事に通過できるのですが、帰りのチケットを持っていない場合は「なぜ帰りのチケットを持っていないのか?」「いつまで居るつもりなのか?」をしっかり説明する必要があります。

その場合に、ワーホリ申請時に提出した『ワーキングホリデー宣誓書』を持っていると良いということです。既にビザをお持ちの方は内容を忘れているかもしれませんが、以下の内容が日本語+フランス語で書かれており、在日フランス大使館の書類であることも分かるので、言葉が苦手でうまく説明できない心配がある方は、これを持っていると安心かもしれません。

reconnaît être informé que le montant des ressources exigibles inclut le coût de mon billet d’avion Aller et Retour.
提出した経済証明の金額の中に往復航空券の費用が含まれていることを認めます。
Je m’engage à préserver la somme nécessaire pour mon retour au Japon à la fin du visa.
ビザ有効期間満了時、日本へ帰国するために必要な費用を手元に残しておくことを宣誓します。

ーーフランス ワーキングホリデービザ 宣誓書 より抜粋

 

 

 

その2:あると便利なもの

 

ワーキング(海外でお金を稼ぐ経験)とホリデー(旅行など)がどちらも楽しめるワーキングホリデー制度。

 

メリットの1つに、貯金が少なくても海外に行ける、ということがありますよね。「でも、貯金が少なければその分働かなければ生活は出来ない。」こうした経緯で働く状況になった際に役立つのが、以下の書類です。

 

上記の必要書類のコピーより重要度こそ低いですが、より充実したワーホリ生活を送るために、これらの準備もやっておいて損は無いです!

 

 

証明写真×2~3枚

【重要度:星3つ(★★★☆☆)】

証明写真は、公的機関の登録時や学生証などの手続きの際に、必要になる場合があります。

私は実際に、パリ地下鉄の電子カード『Navigo』取得時に、使用しました。(画像参考)

パリの中心部では地下鉄などで証明写真を撮れるマシーンがあるため、現地で撮影することも可能ですが、

分からない言葉と格闘しながら、荷物に細心の注意を払いながら、写真写りも気にしながら、パリで証明撮影するくらいなら、今手元にある数枚を持参すると良いと思います。

 

 

語学資格の証明書

【重要度:星3つ(★★★☆☆)】

正直、どの言語の資格でも良いんです!

あなたが今まで取得した資格を集めてみましょう。

例えば、英検やTOEIC。

フランス行くのに英語?と思うかも知れませんが、フランス語圏にも ”子供に英語を教えたい親” はたくさんいます。

実際に「子供と英語で遊んでくれるシッターさん募集」のような情報もよく見ます。日本の団体が発行している英語力の資格なんて、フランスで効力が無いことは重々承知ですが、「自分の国の英語の試験だけど」という事を双方が理解してあれば、英語を勉強して何かしらの資格を得ているという意味で、ゼロより効果がありますし、しっかりとしたアピールポイントになるはずです。

そして、漢検。

漢検なんて英検より意味無さそうすが、『日本大好きフランス人・外国人』にとっては、あんなに難しい漢字をたくさん書ける資格なんて、超かっこいい資格です!!

フランス特にパリでは日本人のコミュニティも多く、日本好きフランス人との交流の場を設けていたり、街中でフランス人に「日本人ですか?」と話しかけられてちょっとお喋り、みたいなこともあります。フランス人向けの日本語学校もあるくらいですから、外国人に日本語を教えてみるのも面白いかも?と思っている方にとっては、1種の日本語能力として評価されるでしょう。

もちろん、フランス語関連の資格がある場合は、必ず持っていきましょうね!

 

一生懸命取った資格も、学生時代に先生に言われて嫌々取った資格も、取ってしまえばこっちのもの。

わざわざ日本から送って貰う程の書類でないからこそ、出国前に準備しておきましょう!

 

できれば、日本語の資格証明書コピー以外に、英語で書かれた資格証明書もあると良いですね。

 

 

専門資格の証明書

【重要度:星4つ(★★★★☆)】

専門資格というとかなり雑な説明ですが、上記の語学系の資格と同様、自分が学んだ資格の証明書やコピーなどを持っていくと良いでしょう!

私の場合は、大学時代に取得した教員免許状のコピーと、教員免許授与証明のコピー(日本語+英語)を持ってきました。

というのも、出国前は現地での子どものシッターの仕事に興味がありました。もしワーホリ期間を通して、もっとフランス語を勉強したい!もっとフランスに居たい!となった場合、フランスにはオーペアビザがあるため、翌年は一般家庭で子どもの世話をしながら語学を学ぶという選択肢もあったのです。その場合、ワーホリ期間中にオーペア先を探すことになるため「教員免許が役立つかもしれない」と思い持って行きました。

「子どもが好きです」より、「子どもが好きです。教員免許も持っています。」の方が強いですもんね。

結局私は、フランス2年目とはならなそうですが、ワーホリOKのシッター募集の情報はたくさんあります。

 

教育系の資格の他にも、旅行系やファッション、料理、エンジニア系の資格など、自分が持つスキルの証明である【資格】を持っていくことで、自分の活躍の仕方が変わってくるかもしれません!

 

 

最後に

 

今回は、フランスワーホリに持っていくべき書類編として、私のパリ生活の中であったら良かったもの・あって重宝したものについて紹介しました。

 

フランスワーホリの準備関しては、お金・カード編の記事もありますので是非ご覧ください^^

 

 

フランスワーホリ、出国前の手続き・行動まとめ【お金・カード編】はこちら!

 

 

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ABOUT US
YURIE KONO世界を駆けるホースジャーナリスト
1994年生まれ、海外在住フリーランス。 24歳からヨーロッパ各国に住み、現地の馬文化にひたる幸せな日々。オンラインサロン「うまテラス」主催、ホースセラピー勉強会主催。